【高濃度吸引・長距離圧送】松本城堀浚渫 小柳建設が独自の吸引工法で実証実験に参画 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【高濃度吸引・長距離圧送】松本城堀浚渫 小柳建設が独自の吸引工法で実証実験に参画

 小柳建設(新潟県三条市、小柳卓蔵社長)は、長野県松本市の松本城堀の浚渫の実証実験に取り組む。独自の吸引方式による工法を採用し、2023年度から実施される堀全体の浚渫への適用を目指す。

 市は23年度から3カ年にわたり、松本城堀の浚渫作業を実施する。面積は内堀と外堀、総堀で約3万1300㎡、堆積土は約2万8000m3。

 堀全体の浚渫に先行して、工法選定のため同社とあおみ建設、鴻池組がそれぞれ内堀の約300㎡を浚渫する実証実験を実施する。期間は12月下旬を予定している。

 同社が実証実験で適用する泥土吸引・空気圧送システムは、比重の小さい低泥を水中で拡散させずに高濃度で吸引し、長距離圧送できることが特徴。水平掘削が可能で、浮泥や薄層浚渫にも対応する。

 市は8月に実証実験の事業者を募集する公募型プロポーザルを実施し、3社を選定した。実証実験の結果を踏まえ、22年度までに浚渫の全体計画をまとめる。

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