【いよいよ始動】東亜建設工業がアンゴラで港湾施設着手 鉄鉱石輸出桟橋新設など実施 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【いよいよ始動】東亜建設工業がアンゴラで港湾施設着手 鉄鉱石輸出桟橋新設など実施

 東亜建設工業は、豊田通商とのコンソーシアムで2019年1月にアンゴラ国運輸省と請負契約を締結した、同国ナミベ湾の包括開発工事を始めた。ナミベ湾内にあるサコマール鉄鉱石輸出桟橋の新設工事と、対岸にあるナミベ港のコンテナターミナル追加建設工事の2つで構成し、工期は設計期間を含めて着工後35カ月。東亜建設工業分の請負契約金額は約450億円となっている。

位置図


 東亜建設工業は、桟橋・岸壁などの港湾施設の建設、コンテナターミナルの整備、港湾管理棟などの施設建設、浚渫を設計施工で実施する。

 サコマール鉄鉱石輸出桟橋の開発は、内戦で操業が停止していた鉄鉱石鉱山と輸出の再開によって、同国の課題の1つである原油輸出依存からの脱却につながる。また、ナミベコンテナターミナルの拡張は、隣国ナミビアに依存していた一部輸出入を自国でまかなえるようになり、輸送コストの低減や輸送時間の短縮で経済の活性化が期待できる。

 同プロジェクトは、20年3月にはアンゴラ政府に対するプロジェクト実施のための全体資金に係る融資枠の設定が完了し、請負契約は正式に発行成立していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響で着工を差し止めていた。



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