【近隣住民にも一部開放】前田道路 川崎営業所にショースペース「まえだTEQ」を整備 | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【近隣住民にも一部開放】前田道路 川崎営業所にショースペース「まえだTEQ」を整備

 前田道路は、川崎市高津区の川崎営業所に併設する久地寮をリノベーションし、併せて外構部分に舗装のショースペース「まえだTEQ」を整備した。16種類の特殊景観舗装を施工して実物展示しているほか、グリーンインフラへの取り組みとして、ヒートアイランド現象の抑制や集中豪雨などの環境問題への対策工法を配置している。また、敷地の一部は「まえだパーク」として一般公開し、近隣住民の憩いの場や緊急避難場所として提供している。

公園部分には非常時に使えるかまどスツールなどを設置


 1985年に竣工し老朽化が進んでいた寮をリノベーションし、あわせて既存建物1棟を解体して外構部分を整備した。地域の防災拠点としての役割もあり、防災備蓄倉庫を新たに設けたほか、まえだパークにはかまどスツールやテント付きパーゴラなどの非常時に役立つ施設を設置した。ショースペースとまえだパークの間はセキュリティーのためフェンスで仕切っているが、一体的な空間となるよう設計した。また、水循環システムを取り入れ、敷地内に降った雨水は雨水貯留槽に貯め、自動・手動・無動力で散水などに有効利用する仕組みを構築している。

 14日に現地で開いた竣工式には、武川秀也代表取締役副社長や南雲政司取締役常務執行役員ら前田道路の役職員や施工関係者、来賓ら約35人が参加した。式典であいさつに立った武川副社長は「本施設は、環境貢献・グリーンインフラの取り組みとして、環境工法を取り入れている。また、万が一の災害に備えた施設となっており、地域の皆さんの憩いの場や緊急時の避難場所として役割を果たしていく。竣工を機に、これまで以上に職員・協力会社が一丸となり、地域の役に立てるよう努力していく」と語った。その後、川崎市高津区役所の鈴木哲朗区長と上形泰俊久地新田町会長が来賓としてあいさつした。

テープカット(右から落合隆川崎市立久地小学校校長、南雲常務、鈴木区長、武川副社長、上形会長、下舘芳人西関東支店支店長)



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