【土木学会北海道支部】2020年度技術賞を発表 里塚地区市街地復旧事業など3件が受賞 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【土木学会北海道支部】2020年度技術賞を発表 里塚地区市街地復旧事業など3件が受賞

 土木学会北海道支部(島村昭志支部長)は、2020年度技術賞を発表した。

 受賞したのは「胆振東部地震により被災した札幌市清田区里塚地区における市街地復旧事業」「千歳川遊水地群」「羽幌港における離島フェリー動揺対策」の3件。先端の土木技術や革新的な工法を導入した現場が評価された。表彰式は5月14日、札幌市の札幌ガーデンパレスで開く予定。

■胆振東部地震により被災した札幌市清田区里塚地区における市街地復旧事業
 北海道胆振東部地震で被災した、札幌市清田区里塚地区では、100を超える家屋・宅地被害が発生、住民の約半数が避難生活を強いられ地域コミュニティーの維持・存続が危ぶまれる状況にあった。

 これに対応するため、札幌市建設局市街地復旧推進室は、「ハードとしてのまちを復旧するのではなく、人の暮らし(地域コミュニティー)を再生する」を組織目標に掲げ、スピードにこだわり、発災から3カ月で対策工の合意形成、確実なコミュニティーの再生を実現する工法選定、住宅再建を支援する「先手」の情報発信と被災者へのフォローアップ――の取り組みを進め、発災から2年半を経過した現時点で、被災住民の約9割は現地での再建を希望し、そのうちのほとんどは住宅再建を終え、元の平穏な生活を取り戻し、今後の災害復旧における優れた先例になると考えられる。



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