【土木学会北海道支部】2018年度技術賞を発表! 自然災害に備えた技術2件が受賞 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【土木学会北海道支部】2018年度技術賞を発表! 自然災害に備えた技術2件が受賞

 土木学会北海道支部(水島徹治支部長)は、2018年度技術賞を発表した。受賞したのは「吹雪時の交通公道判断を支援する『吹雪の視界情報』予測技術の開発」「後志自動車道(余市IC-小樽JCT間)の整備事業」の2件。5月9日午後3時から札幌市の札幌ガーデンパレスで開く総会で表彰する。

■吹雪時の交通行動判断を支援する「吹雪の視界情報」予測技術の開発(寒地土木研究所)
 寒地土研では、吹雪時にドライバーら道路利用者の判断を支援するため、吹雪時の視界を高精度に予測する技術を世界で初めて開発した。13年からインターネットサイトによる「吹雪の視界情報」として、視界予測情報の提供を開始したほか、吹雪の投稿情報や電子メール配信サービスを開始し、18年には吹雪時の視界予測の精度向上のため雨雪判別に関して開発した新アルゴリズムを適用して情報提供を行っており、適中率を向上させている。これらの取り組みにより、ドライバーの交通行動の判断を支援し、吹雪災害発生の防止・軽減に貢献した。

■後志自動車道(余市IC-小樽JCT間)の整備事業(NEXCO東日本北海道支社小樽工事事務所)
 区間の開通により、国道5号の津波発生時の広域避難路や緊急輸送道路、有珠山や樽前山の噴火被害時には後志自動車道が道央圏と道南圏を結ぶ代替路や避難路としての機能、農水産業や観光資源に恵まれた周辺地域に安定した流通経路の確保、札幌市内の3次医療施設までのアクセス性が向上することで救急医療体制が強化され、地域の安全・安心な暮らしに寄与する道路として期待されている。
 後志自動車道は、沿線地域の安全・安心を確保するとともに産業・経済・観光などへの発展や貢献が期待でき、積雪寒冷地の高速道路として最新の吹雪対策をはじめ、さまざまな安全対策に取り組まれていることなどが評価された。

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