【クローズアップ・木村情報技術 「B2B Bridge」】DX駆使し「出会いの場」創出 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【クローズアップ・木村情報技術 「B2B Bridge」】DX駆使し「出会いの場」創出

 中小企業の新たな出会いの架け橋に--。 木村情報技術(佐賀市、木村隆夫社長)が展開する営業支援のためのポータルマッチングサイト「B2B Bridge」で初となるオンライン展示会が3、4の両日開かれた。全国各地から323社の関係者が「来場」し、 建設業を始め30社超の出展企業による技術や製品のアピールを視聴した。



 同展示会はものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ビジネスモデル構築型)を活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)を駆使し「ウィズコロナ」に対応した新たな企業の出会いの場として企画した。独自の技術やサービスを持つ中小企業がプレゼンテーションした。
 建設関連のうち、オリオンセラミック(佐賀県伊万里市)の古賀謙一郎社長は、国内セラミックタイル市場の現状について報告した。セラミックタイルは落下・剥落事故が相次いだことを契機に全面打診調査が義務付けられコストアップし生産量が半減した一方、海外では大型タイル生産や技術開発が進み、いまや国内生産品を上回る状態になっていると説明した。今後について「安全という付加価値をつけ、日本の建築にあった未来建築に貢献したい」と意気込んだ。
 谷田建設(佐賀市)の谷田将拓社長は、リサイクル商品「瓦チップ」を紹介した。産廃処理や解体を手掛ける同社は、廃瓦のリサイクルに挑戦。チップ化することで舗装材などに再利用していることから、実際の施工事例も報告した。
 セリタ建設(佐賀県武雄市)は、地盤改良工法「マッドミキサー工法」を始め、新技術の「脈動噴射システム」や「品質予測システムiSEEM」について説明した。「人と機械、地盤をデータでリンクすることでオープン化されたデータは安全を安心に変える」(同社営業部・野中大介氏)と述べた。
 このほか、アスファルトプラントの専門メーカー・田中鉄工(佐賀県基山町)はプラント以外にダム建設現場の集塵装置やおがくずの搬送設備、廃コン破砕設備の製造ラインなど幅広い実績をアピールした。鳥害対策メーカーのビーエスティー(佐賀県伊万里市)は鳥による糞害を防ぐ「鳥防止剤B-STジェル」をプレゼンテーションし、商品の優位性を訴えた。


2日間で323社が来場、出展企業を含めた登録企業数は380社に達した




 プレゼンテーション動画は8月31日まで同サイト(https://b2b-bridge.com/b2b/contents/index)でオンデマンド配信している。問い合わせは、木村情報技術ものづくり補助事業事務局・電話0952-97-6100まで。



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