戸田建設が古野電気(古野幸男社長)と共同で開発した工事の進捗に合わせて建設中の作業所内に快適な無線通信環境を構築する技術「ウエーブガイドLANシステム」が、電波産業会(ARIB)の第32回電波功績賞電波産業会会長表彰を受賞した。
同技術は、汎用的な建材である足場パイプを5ギガヘルツ帯の導波管として使用する。この足場パイプを垂直に連結して各階に「導波管アンテナ」を配置するだけで簡単に無線通信環境を構築できるという特長を持つ。
設置・構成が容易で安価かつ高性能な無線LANシステムとして、高層ビルなど建設現場における施工のICT化を推進するなど、電波の有効利用に大きく貢献している点が高く評価された。
同社は、同技術を建設中の工事現場における仮設使用だけでなく、新設や既存建物での本設利用も進めていく方針。受賞をきっかけに内外の多くのユーザーに「ウエーブガイドLANシステム」の積極的な活用を働きかけていく。
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