【新市庁舎が本格着工】街の宝として旧館一部を保存活用 福島県会津若松市 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【新市庁舎が本格着工】街の宝として旧館一部を保存活用 福島県会津若松市


 福島県会津若松市の新庁舎建設工事が12日、戸田建設・共立土建・弓田建設JV(建築本体)らの施工で本格着工した。市民から長年愛され、市のシンボルでもある本庁舎旧館を次の世代に引き継ぐため、免震レトロフィットを採用し、「本庁舎の敷地を中心に街の宝として旧館の一部を保存活用して新たな庁舎を整備する」(室井照平市長)。実施設計は梓設計・白井設計JV、CM業務などは三菱地所設計が担当した。全体事業費は約103億円。2025年3月の竣工を目指す。

 規模はRC一部S造7階建て延べ1万3738㎡。設備工事は電気が目黒工業商会・萩生田電設JV、情報は会津電気工事・ユアテックJV、空調は八ッ橋設備・アクーズ会津JV、給排水衛生は会津ガス・興栄設備JVが施工する。今回、「設計段階から施工予定者の技術力を反映するECI方式を市として初めて導入した」(室井市長)という。

 東栄町3-46ほかの現地で開かれた安全祈願祭では、鎌(かま)入れを梓設計の前田隆取締役専務執行役員、鍬(くわ)入れを室井市長、鋤(すき)入れを戸田建設の曽根原努執行役員副社長が行った。

 席上、梓設計の前田隆取締役専務執行役員は「会津若松市の歴史と伝統、これからの庁舎の機能、将来につながる新しい提案にまい進してきた。市民に愛される新しい拠点ができることを確信している」と話した。

 施工者を代表して戸田建設の曽根原副社長は「施工各社が一致団結し、総力を結集して期待に添えるよう最大限努力する。万全の安全管理をもって無事故・無災害で完成させる」と決意を示した。

 刀川安満作業所長(戸田建設)の話 「旧市庁舎は昭和の初めに戸田組(現戸田建設)で施工させていただいた。縁あってまた新しく生まれ変わる。市民の皆さまに満足していただける建物を安全第一で仕上げたい」


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