【イーレックスとENEOSが聖籠町にバイオマス発電】30万kW、23年着工 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【イーレックスとENEOSが聖籠町にバイオマス発電】30万kW、23年着工

 イーレックスとENEOSが新潟県聖籠町に計画するバイオマス発電所の計画段階環境配慮書が、7月30日に公表された。設備出力は約30万kWで新設バイオマス発電所としては世界最大級となる。2023年に着工し、26年の運転開始を予定している。



世界最大級の新設バイオマス発電所に



 「イーレックス新潟(仮称)建設計画」は、ENEOSが所有するゴルフコースの一部に整備する。敷地は陸域面積が40万㎡、海域面積が5000㎡。
 配置計画によると、燃料の貯蔵や運搬を担う設備は敷地西側に設ける。その隣の敷地中央にタービンなどの発電設備を置く。港湾設備は公共埠頭を利用する。

 ボイラーは蒸気温度600度、圧力26メガパスカル以上の高温高圧の水蒸気でタービンを回す超々臨界圧再熱式ボイラーを世界で初めて採用する。蒸気タービンは再熱復水型蒸気タービン、発電機は三相交流同期発電機となる。バイオマス燃料は海外から木質系燃料や燃料用ソルガムを調達する。
 ばい煙に関しては脱硝装置、集塵装置に加え、乾式脱硫方式を採用する。煙突高さは100m。

 主な土木工事は取放水設備の設置工事など。設備工事は燃料設備、ボイラー設備、タービン・発電機設備、ばい煙処理設備、燃焼灰払出設備、用水・排水処理設備、港湾設備(移動式アンローダー)の設置工事など。大型機器は新潟東港中央埠頭東2号岸壁から搬入する。

 土木・建築工事は23-25年、設備工事は23-26年に実施し、試運転を経て26年の運転開始を目指す。着工から運転開始まで3年3カ月の期間を見込む。



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