【うつ病の木質内装効果を検証】住友林業ら | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【うつ病の木質内装効果を検証】住友林業ら

 住友林業は、中枢神経領域の診断や治療技術を開発するBrain Energy(東京都渋谷区、喜田光洋代表取締役)、東京慈恵会医科大学と、うつ病に対する木質内装建材や木の香りの効果について、療法室に木を使って共同研究を始める。

 軽度や回復期のうつ病では、必ずしも薬物療法の実証度は高くないとされており、木の効果を元にしたバイオフィリックデザインが代替療法として注目されている。

 研究のため、東京慈恵会医科大の精神神経科外来・心理療法室の内装を木質化した。木質化した心理療法室と通常の心理療法室でうつ病に対する認知行動療法を約16週間かけて実施し、脳の血流状態などを測定して、治療環境の違いが精神・心理療法の効果にどのような影響を与えるか検証する。臨床試験を進め、治療環境効果を明らかにすることを目指す。


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