【AIで構造設計自動化】CAD入力を10分に短縮/住友林業 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【AIで構造設計自動化】CAD入力を10分に短縮/住友林業

全自動構造設計システムイメージ


 住友林業は、同社独自のビッグフレーム構法の全自動構造設計システムを開発した。構造設計者の知識や経験によってばらつきがあった業務プロセスを標準化し、構造設計の作業効率を改善した。構造設計者によるCAD入力業務は、約5時間から10分ほどに短縮できることを確認した。

 同システムは、AI(人工知能)が建物の形状や、柱・梁の位置といった構造計画を基に、居住性、耐震・耐風性、施工性、製造コストなどを考慮して最適な構造部材を選び、構造設計業務を全自動化したもの。CAD入力の時間を大幅に削減するだけでなく、業務プロセスを標準化することで、結果確認の時間も短くなる。AIが最適な施工手順や材料の歩留まりを検討した設計を実現するため、施工精度の向上や製造コストの削減にもつながる。住友林業アーキテクノ(東京都中央区、中丸晴彦社長)が運用を始めている。

 今後、構造設計者による構造計画の作業を全自動化したい考え。日々の業務で蓄積した構造計画データやAIを活用し、作業時間のさらなる短縮も図る。

 

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