【実大振動台実験】10階建て木造ビル、高い耐震性確認/住友林業 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【実大振動台実験】10階建て木造ビル、高い耐震性確認/住友林業


 
 住友林業は22日、米国で10階建て木造ビルの実大振動台実験を行った結果、阪神・淡路大震災級の大地震を含む複数回の揺れに耐えるなど高い耐震性が証明されたと発表した。今回の実験は、同社が参画する「NHERI TallWood Project(ナーリトールウッドプロジェクト)」の第2フェーズで、試験体を同社独自のポストテンション耐震技術を使った木造軸組工法に改修して実施した。今後、国内外の中大規模木造建築に同技術を導入していく。
 実験では、高層建築物建設時に国内の建築基準法で要求される地震動相当の波や南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動、阪神・淡路大震災のJMA Kobe波といった大地震の地震波を使って試験体を51回加振した。その結果、複数回の揺れに耐えて安定性を保っただけでなく、各加振終了時に構造躯体が復元力で直立状態に戻った。全ての加振終了時には、木材を含む構造躯体に損傷が見られず、加振による振動エネルギーの多くをダンパーで吸収できることが検証できた。 
 

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