【輪郭保存求める声も】つくばセンタービル改修設計 坂倉建築研究所JVに | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【輪郭保存求める声も】つくばセンタービル改修設計 坂倉建築研究所JVに

基本計画時のビルと広場の改修イメージ

 茨城県つくば市は、3国補つくばセンタービル公共施設改修設計業務委託を一般競争入札した結果、3899万円(税別、以下同)の坂倉建築研究所・andHAND建築設計事務所JVに決めた。7日に開札した。
 事前公表した予定価格は4742万円。1から1.04の範囲で開札直前にくじで決めるランダム係数が1.025だったため、事後公表の最低制限基本価格3729万円に掛けて算出した最低制限価格は3822万2000円となった。落札者のほか、AIS・服部JVが3765万円、柴・若柳JVが3770万円で応札したが、ともに最低制限価格を下回り失格となった。
 業務内容は同ビル(吾妻1-10-1)の内部約3000㎡の改修、つくばセンター広場のアプローチ改修や広場修繕など設計。履行期限は2022年3月18日。
 つくばエクスプレスつくば駅に隣接する同ビル(RC、SRC一部S造地下2階地上12階建て塔屋1層延べ3万1432㎡)は、磯崎新アトリエの設計、戸田建設・飛島建設・大木建設・株木建設JVの施工により1983年に完成した。同ビル公共施設基本計画検討業務も20年度に坂倉建築研究所が担当した。
 一方、同ビルのリニューアルを巡っては、市民団体「つくばセンター研究会」が市に6月と9月と2度にわたり再検討を求める要望書を提出した。建築家・磯崎新氏のポストモダンの代表作である同ビルの建築物や広場の輪郭を保持し、リニューアルに当たっては室内改修に限定することを求めている。



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