合屋邸は、江戸時代に中級家臣武士の住居として利用されていたもので、当時の竈(かまど)をそのまま残したほか、いろりや土間を設えることで、長い歴史を持つ飫肥城下町ならではの文化・風土を感じることができる。自由に利用できるキッチン・調理道具も用意しており、そこで暮らすかのような体験も可能だ。運営は一般財団法人の飫肥城下町保存会が担う。
乃村工藝社は空間プロデュースとデザイン監修を担当した。日南市をきっかけに、単発の施設だけでなく街や地域全体の空間づくり、活性化を通じた地方創生の取り組みを拡大させていく考えだ。