清水建設は23日、東京都江東区の技術研究所で「シミズ・オープン・アカデミー 夏休み高校生セミナー」を開いた。全国から集まった高校生17人が受講した。同日の受講生をもって、開講から10年が経過するシミズ・オープン・アカデミー(SOA)の受講者数が5万人を超えたことから、セミナー終了後に記念セレモニーを開いた。
セミナー終了後に実施した5万人達成のセレモニーで、SOAの学長である宮本洋一会長があいさつし「ものづくりの良さは、自分のつくったものが残り、人に見せられることだ。そうした達成感を皆さんに味わってもらうことが大切だと思っている」と、ものづくりへの思いを語った後、高校生たちに記念品を贈った。
SOAの開講は2008年9月で、開講からほぼ10年が経過する。開講以来、同社の社会貢献活動の一環として「ものづくりの楽しさ」や「建設の面白さ・奥深さ」を青少年に理解してもらうことを目的に、国内外の高校生や大学生を主な対象に講義と施設見学を継続的に実施している。
セレモニー終了後、宮本会長は報道陣の質問に答え「技術研究所の人たちが、自分の研究していることに加えて、若い人たちを育てるためにさまざまな講義や指導をしてくれていることに感謝をしている。それが10年続いたことはすごいことだと思っている」と振り返った。さらに「もっと発展的になって、一般的な教育・訓練について、学校の手助けをするような組織になれば、素晴らしいことだ」と先を見据えた。