【「Archicad25」が10月12日発売】基本機能を強化! グラフィソフト | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【「Archicad25」が10月12日発売】基本機能を強化! グラフィソフト






 グラフィソフトジャパンは、BIMソフト「Archicad」の最新バージョン「Archicad25」の日本語版を12日から販売する。『原点回帰』をコンセプトに基本機能を進化・強化したほか、日建設計との戦略的パートナーシップで開発した機能を搭載し、国内ユーザーの要望を踏まえた機能改善を進めた。20日には、販売開始にあわせたオンラインイベント「Building Together Japan2021」を開く。

 新バージョンでは、3Dビューと2Dビューを自由に切り替え可能で、両方で図面を編集できる。矩形か円形だけだった開口ツールは、新たに自由形状のポリゴン開口に対応し、特殊で複雑な形状の開口も自由に作成できるようになる。学校など扉と窓が一体化した建具は、窓・扉の幅や高さなどを自由に設定できるよう改善した。階段ツールも、「弦に沿った階段作成」を可能にするなど自由度を高めた。

 ビジュアル面の機能も改善し、断面図と立面図の外壁材質の表示・変更、選択したパターンでの塗りつぶしをできるようにして、影の付与など立体的な表現を可能にした。住宅・業務用の家具も大幅に拡充した。

 IFCやBCFファイルの交換にサポートした「ネイティブの測量点」の機能も追加し、実際の座標を簡単に処理できるよう改善した。拡充機能として提供していた「RFA&RVTGeometry Exchange」は、Archicadに組み込み、2021年までのRevitファイル形式にサポートできるようにしたほか、構造解析モデルとの連携も強化した。図面に表示するラベルは、特定の縮尺で表示する情報を指定したり、立・断面図でのラベル表示も可能になる。

 9月28日の記者発表でトロム・ペーテル代表取締役副社長は「BIM市場は成熟化し、BIMツールの中身を見て、ベストなツールを選択する時代になる。これからもユーザーの声を受け止め、多様なニーズに柔軟に対応していく」とした。


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