【外部~設計積算革命】"BIM積算"を実現 「Archicad」のアドオン「BI For ARCHICAD」 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【外部~設計積算革命】”BIM積算”を実現 「Archicad」のアドオン「BI For ARCHICAD」

 U’s Factory(横浜市、上嶋泰史社長)が開発・提供するBIMソフト「BI For ARCHICAD」は、「Archicad」のアドオンツールとして、設計、積算、施工図作成、工程シミュレーションなどをワンストップで実施する。外壁のシール1本までリアルに表現する3次元モデルを生成し、設計と積算がシームレスに連携する「BIM積算」を行う。建物外部の屋根、バルコニー、タイルなどの設計における納まりの仕様検討や積算が一瞬で完結し、だれもが3次元表示で情報共有する“外部-設計積算革命”を実現する。

屋根の仕上げ・納まりを3次元モデルで詳細に表現する


 設計における建物外部の仕様や納まりの検討では、図面に書かれていない部分も含めて積算するなど注意すべき点が多い。

 例えば設計初期段階の屋根の検討では、ルーフドレインの数や種類、排水溝、脱気筒、シール長さ、防水範囲、立ち上がり、押さえコンクリート、伸縮目地、機械基礎、ハト小屋などを積算する必要がある。外壁、屋根、バルコニー、外部廊下など部位ごとの集計行為もあるため、膨大な作業量が伴う。

 設計が更新するたびに、こうした複雑かつ煩雑な作業が伴うため、積算の負担は大きくなる。こうした問題を解決できるのがBI For ARCHICADの大きな強みとなる。

 例えば、屋根の大きさを決めることができれば、片流れ、切妻、寄棟などそれぞれの形状の勾配に応じて排水溝やルーフドレインの数を自動的に計算し配置する。ルーフドレインのサイズや形状に応じて必要数や排水溝を自動変更し、パラペット形状であれば丸環も自動配置する。3次元モデルで屋根の形状も変更し、ハト小屋などもワンクリックで配置する。設計者の検討を効率化するとともに、設計と同時に積算も完了する。

屋根の仕様は簡単に修正できる


 また、外壁に利用するタイルの納まりも、一般部と役物タイルの割り付けの検討と同じように、3次元モデルで簡単にコントロールできる。タイルの種類だけでも数多く存在し、複数ある割り付け手法との複雑な組み合わせを、容易に理解できる。

 タイルと建具の関係や異種取り合いシーリングなどは、施工段階にならないと詳細に検討できないため、これまでは頭の中で納まりを考えながら手拾いで積算していたが、BI For ARCHICADを利用すれば、3次元モデルを見ながら簡単に積算できるようになる。



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