【みやぎ建築未来賞2021】大賞は東北文化専門校の石川さんら5人と仙台工高の大和飛龍さん | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【みやぎ建築未来賞2021】大賞は東北文化専門校の石川さんら5人と仙台工高の大和飛龍さん

 宮城県建築士事務所協会(高橋清秋会長)が主催する学生建築設計競技会「みやぎ建築未来賞2021」の審査会・授賞式が4日、仙台市内のパレスへいあんで開かれた。大賞は専門・短期大学校の部が石川渓さん、伊藤蓮さん、小沼零さん、菅野丸さん、野崎瑠真斗さん5人(いずれも東北文化学園専門学校)の『百間長屋』、高校の部は大和飛龍さん(市立仙台工高)の『Interact child』が選ばれた。


       『百間長屋』          『Interact child』

 27回目となる今回は「SDGs(持続可能な開発目標)と建築」をテーマに設定した。県内の工業高校と専門学校・大学校の計7校から25作品の応募があった。
 大賞の『百間長屋』は同協会会員の投票で選ぶウェブ大賞(専門・短期大学校の部)とのダブル受賞となった。同協会創立60周年記念特別賞には、岡島政幸さん(県石巻工高)の『Cafair~世界と小さい繋がり』を選定した。
 『百間長屋』は、宮城県登米市内にある長屋風の老朽化した空き家をワークスペースを備えたセカンドハウスにリノベーションする作品。沿岸部の特産品でもあるカキの殻を使った漆喰(しっくい)などの自然素材を採用することで、環境に配慮した低コスト住宅を提案した。
 一方、『Interact child』は、公園内に敷地の境界を設けない住宅群の建設を計画した。すべての建物の1階を他の住人らと交流できるピロティ空間とし、公園内に設けた畑などと一体的に利用可能にすることで、入居者が「つくる、つかう責任」を体感できる場の創出を提案した。

 このほかの入賞作品と受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈東北地方整備局長賞〉Future Educational Library=相田大輝、佐々木朋香、佐々木琉聖、佐藤優太(いずれも東北職業能力開発大学校)。
 〈県知事賞〉Cafail~世界と小さい繋がり=岡島政幸(石巻工高)。
 〈県教育委員会教育長賞〉Longed-for place=黒須美有紀(同)。
 〈仙台市長賞〉RINK=平野渓(仙台工高)。
 〈市教育委員会教育長賞〉安泰家=三輪風月(白石工高)
 〈日本建築士事務所協会連合会会長賞〉アイシャの家~水と古民家再生プロジェクト=相澤麻奈、佐々木心咲(古川工高)。
 〈ウェブ大賞・高校の部〉Cafair~世界と小さい繋がり=岡島政幸(石巻工高)。
 〈同協会仙台支部長賞〉笑顔の灯る家~助けあい、笑いあい=菊地星花、横山愛華(白石工高)。
 〈同協会賛助会会長賞〉淡竹のかぐや姫=大場紗里那、千葉心奈(古川工高)。



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