宮城県建築士事務所協会(高橋清秋会長)が主催し、日刊建設通信新聞社東北支社などが後援する、学生建築設計競技会「みやぎ建築未来賞2024」の受賞作品が決まった。
大賞は専門学校・大学校の部が遠藤茉弥さん、佐藤結月さん、清水桜咲さん、藤原優澄さん(いずれも東北職業能力開発大学校住居環境科)の『繋咲荘~地域活性化のための古民家集会所をつくる』、高校の部は田中みのりさん(仙台市立仙台工高建築科)の『DUET HOUSE』が選ばれた。『繋咲荘』はウェブ大賞(専門学校・大学校の部)とのダブル受賞となる。
第30回となる今回のテーマは、専門学校・大学校の部が「地域活性化のための○○をつくる」、高校の部は「○○の家をつくる」と設定した。県内の専門学校と大学校、工業高校の計6校合わせて32点の応募があり、20日に開いた公開審査会で受賞作品を選んだ。
『繋咲荘』は、公民館やコミュニティーセンターなどの利用者に若者が少ない実態を踏まえ、栗原市内にある明治期に建てられた古民家を、気軽に勉強の場などに使えるブックカフェ機能を備えた地域交流施設にリノベーションすることを提案した。
『DUET HOUSE』は、ピアノ好きな家族向けの戸建て住宅を計画した。住人がよく通る動線に配置したアコースティックピアノなどを通じて家族のつながりを創出するとした。
大賞以外の入賞作品と受賞者は次のとおり(敬称略)。
〈東北地方整備局長賞〉
▽逢う河原-人・自然・歴史の共創=甘利修良、板橋誠治、入澤大智、小松朱里、齋藤隼斗、佐藤奎太、末友星矢、三田翼(いずれも東北電子専門学校建築科)。
〈県知事賞〉
▽めぐりゆく家=杉澤歩(県白石工高建築科)。
〈仙台市長賞〉〈ウェブ大賞・高校の部〉〈30周年記念特別賞〉
▽ハニカム健康プロジェクト~地域と築く健康な家をつくる=小川理琴(市立仙台工高建築科)。
〈県教育委員会教育長賞〉
▽成長する家=千葉琥珀、三浦彩羽(県古川工高建築科)。
〈市教育委員会教育長賞〉
▽帰心~第2のふるさと=吉野恵美子(仙台市立仙台工高建築科)。
〈日本建築士事務所協会連合会会長賞〉
▽夜更かしが楽しくなる家=菅原七星、渡辺瑛璃奈(県古川工高建築科)。
〈県建築士事務所協会賛助会会長賞〉
▽salvia splendens=阿部和月(県石巻工高建築科)。
<同協会仙台支部長賞>
▽connect to the future=赤間世拓(同)。
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