【建築未来賞】大賞は青野さん(仙台工科専門学校)ら/宮城事協 | 建設通信新聞Digital

11月19日 水曜日

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【建築未来賞】大賞は青野さん(仙台工科専門学校)ら/宮城事協

専門・大学校の部『Lepa Field』


 宮城県建築士事務所協会(高橋清秋会長)が主催し、日刊建設通信新聞社東北支社などが後援する、学生建築設計競技会「みやぎ建築未来賞2025」の受賞作品が決まった。

大賞は専門学校・大学校の部が青野美桜さん、小川七海さん、川崎祐奈さん、櫻井千聡さん(いずれも仙台工科専門学校建築デザイン科)の『Lepa Field~愛と共創のバ』、高校の部は今野聖尚さん(宮城県石巻工高建築科)の『六六大樹~六で彩るじゃぱんらいふ』が選ばれた。
 
両作品は、会員投票で選ばれるウェブ大賞も受賞し、『Lepa Field』はベストプレゼン賞と合わせてトリプル受賞となった。

 第31回となる今回のテーマは「愛を感じる住まい」に設定した。県内の専門学校と大学、工業高校の計7校から29点の応募があり、15日に仙台市の東北学院大五橋キャンパスで開いた公開審査会で受賞作品を選んだ。

 『Lepa Field』は、仙台市が屋内遊び場を建設する西公園プール跡地を舞台に、芸術家らが滞在し、制作しながら芸術・文化・工芸を子どもたちに教える学びと遊びの空間などで構成する複合施設を提案。建物は貫工法+木ダボ接合積層材を採用し、伝統的な木造建築を建設するとした。

 『六六大樹』は、中国で縁起の良い数字「6」が重なるとより良いとされることわざ「六六大順」に習い、中央に六角形の積層空間を備えた3階建ての日本語学校兼住宅を計画した。中央から周囲に突き出したスペースは、1階が教室など、2-3階は住居スペースにするとした。

 大賞以外の入賞作品と受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈東北地方整備局長賞〉
 ▽「交流が織りなす第二の家」~外国人留学生と地域の人を繋ぐ寮=佐々木玲奈、白鳥いおり、仙國陽愛(宮城県古川工高建築科)。

 〈県知事賞〉
 ▽「ずれ」から生まれる繋がり=出雲愛依音(市立仙台工高建築科)。

 〈仙台市長賞〉
 ▽繋ぐ旋律~音楽を通して伝わる人と人=大村澪央(同)。

 〈県教育委員会教育長賞〉
 ▽杜の環=荒生龍希、遠藤舜斗、鈴木泰智、浅野昌仁(東北電子専門学校建築科)。

 〈市教育委員会教育長賞〉
 ▽sincerity~愛がそそがれる場所、ここに=今野海結(石巻工高建築科)。

 〈日本建築士事務所協会連合会会長賞〉
 ▽結~世代をむすぶ、愛のかたち=玉野心結(同)。

 〈県建築士事務所協会賛助会会長賞〉
 ▽Cafe ねこごこち=堀江はるみ(県白石工高建築科)。

 〈同協会仙台支部長賞〉
▽The Chapter House=大槻雛未(石巻工高建築科)。


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