【ワッペン制作】土木の魅力アップや障がい者就労支援 矢部川女性技術者の会 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【ワッペン制作】土木の魅力アップや障がい者就労支援 矢部川女性技術者の会

横顔、測量機器をモチーフにしたものと重機の2種類


 九州地方整備局筑後川河川事務所矢部川出張所の女性技術者で構成する「矢部川女性技術者の会」は、障害福祉サービス事業所の「PICFA」(佐賀県基山町)と共同でワッペンを作成した。2種類のワッペンを用意し、土木現場で働く女性技術者の認知向上のほか、障がい者アーティストの活動、土木の魅力を一体的にアピールしている。

 矢部川女性技術者の会は、女性技術者の認知向上や工事現場での活躍の発信を目的に、矢部川出張所の職員ら7人でことし6月に設立。活動の一環としてワッペン制作を始めた。

 PICFAでは、就労支援の一環で知的障がいや自閉症、ダウン症などの人たちが日々アート活動を行っており、矢部川出張所の橋口忍所長からその活動を聞いたメンバーがPICFAのアーティストのユニークなデザインを採用するため共同制作を依頼した。

 矢部川の工事現場に招待して重機操作や測量など仕事を体験してもらうなどしながらPICFAのアーティストのデザイン候補50点から最終的に2点を採用した。

 ワッペンは、女性技術者の横顔や測量機器をモチーフにしたものと重機の2種類。建設会社や協力会社で働く女性や応援する人たちが身に着けることで、コミュニケーションツールとなるだけでなく、土木の魅力向上や担い手確保につなげる考えだ。1つ550円(税込み)でPICFAが12月から販売しており、売り上げの一部はPICFAアーティストの収入になる。送料を負担すれば発送も可能としている。

 問い合わせは医療法人清明会障害福祉サービス事業所PICFA・電話0942-92-2650。


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