千葉県県土整備部は15日、第28回(2021年度)千葉県建築文化賞の受賞作品を発表した。最優秀賞に「ZOZO本社屋」「東我孫子の家」の2点、優秀賞に4点、入賞は2点の計8点を選出した。例年開催している表彰式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止した。

　同文化賞は千葉県建築士会(竹江文章会長)との共催。一般建築物の部に27点、住宅の部に26点の計53点の応募があり、6人で構成する同文化賞検討会議(委員長・北原理雄千葉大名誉教授)が選考した。

　受賞作品と受賞者は次のとおり((1)概要(2)建築主(3)設計者(4)施工者、敬称略)。
　=最優秀賞=
　〈一般建築物の部〉ZOZO本社屋(千葉市稲毛区緑町1-15-16)=(1)約30mの吊り構造屋根を設置した執務空間、街路に面した全面ガラスのファサードが町とのつながりを創出(2)ZOZO(3)中村拓志&NAP建築設計事務所、竹中工務店(4)竹中工務店。
　〈住宅の部〉東我孫子の家(我孫子市)=(1)軒高を低く抑えたファサードなどが周辺環境と調和した2階建て住宅(2)I氏(3)稲田豊作(4)小倉建設。

　=優秀賞=
　〈一般建築物の部〉香取市佐原チャレンジショップ(上仲町第一施設)(香取市佐原イ3394-2)=(1)地元信用金庫が旧支店跡地に建設し、市に寄付した建物(2)香取市、佐原信用金庫(3)岸本章設計所(4)石井工業▽千葉ウシノヒロバ(千葉市若葉区富田町983-1)=(1)千葉市乳牛育成牧場の跡地を民営化した施設(2)千葉牧場(3)TAIMATSU(4)湯川工務店。
　〈住宅の部〉古民家あらやし(勝浦市宿戸)=(1)築100年の古民家を改修した一棟貸しの宿泊施設(2)岡田智子氏(3)(4)中村工務店▽Spiral　and　Parallelogram/クレバスノイエ(船橋市宮本)=(1)角地の2階建て住宅(2)東山氏(3)伊藤潤一建築都市設計事務所、多田脩二構造設計事務所(4)大和工務店。

　=入賞=
　〈一般建築物の部〉いちはらライフアンドワークコミッションオフィス(市原市朝生原818-1)=(1)移住定住による空き家活用プロジェクトの拠点施設(2)市原DMO(3)(4)kurosawa　kawara-ten。
　〈住宅の部〉唯・巧・居の家(松戸市新松戸)=(1)用途混在エリアの分譲住宅4戸(2)(3)ポラスガーデンヒルズ(4)ポラテック。

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら