大和ハウス工業と大阪マルビルは13日、大阪市の「大阪マルビル」を現地で建て替える。2023年の着工、30年の完成を目指す。30階建て、高さ123mの既存建物より高層化する。現ビルは25年までに解体した後、敷地を同年開催する大阪・関西万博バスターミナル用地として提供する予定だ。
　建て替え後は、多目的に利用できる大型ホールや高機能オフィスの設置など新たな機能を追加することで、にぎわい創出、文化交流の場とする。丸の形は継承したい考えだ。

　現在のマルビルは、日本初の円形超高層ビルとして1976年に竣工、大阪のシンボルとして親しまれた。ホテルや飲食店、物販施設などのテナント35店が入居している。約50年が経過して建物と設備の老朽化が目立ち、競争力の低下も課題となっている。このため、新たなランドマークとして刷新することを決めた。

　現ビルの規模はS一部SRC造地下4階地上30階一部6階建て塔屋3層延べ4万1069㎡。設計・施工はフジタ工業（現フジタ）が担当した。所在地は大阪市北区梅田1-9-20。

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