2030年完成を目標に現在解体中の「大阪マルビル」について、大阪市は31日に開く24年度第1回都市計画審議会で、跡地に建つビルの高さを最高192m、容積率は最高2000%とする建築基準緩和策を審議する。
都市計画都市再生特別地区に、同ビルのあった「梅田一丁目中央地区」を追加する。対象は、北区梅田1地内の0.5ha。「高質な宿泊機能、にぎわいを創出する文化機能等の導入や、世界とつながる国際的なイノベーション拠点を形成」するとしている。
旧大阪マルビルの規模はS一部SRC造地下4階地上30階建て延べ4万1069㎡、設計施工はフジタ工業(現フジタ)が担当した。日本初の円形超高層ビルとして1976年に竣工、大阪のシンボルとして長年親しまれた。建物と設備の老朽化が進んだことから、事業主の大和ハウス工業が現地建て替えを決定。23年から解体を進めている。
解体完了後、敷地は2025大阪・関西万博の期間中はバスターミナルとして暫定利用される見通し。