三井不動産は、千葉県柏市のJR常磐線・東武野田線柏駅東口にある旧そごう柏店本館を、田中建設工業の施工で解体する。工事件名は「旧そごう柏店本館地上部解体工事」。解体工期は6月上旬から2026年12月下旬まで。解体完了後、市に土地を引き渡す予定だ。
旧そごう柏店本館の規模はSRC造地下3階地上14階建て塔屋1層延べ約4万7690㎡。高さは約63m。所在地は柏市柏1-1-21の敷地5201㎡。
市は、旧そごう柏店本館の用地取得費として24年度補正予算に10億円を計上したほか、25・26年度債務負担行為限度額76億円を設定した。
柏駅東口駅前の再整備に向けた取り組みを進めるため、公共空間の拡充や老朽化している駅前施設の更新・建て替え用地としての活用を検討する。
22年度に開いた柏駅東口未来検討委員会(委員長・出口敦東大教授)では、旧そごう柏店本館やスカイプラザ柏(RC造地下3階地上8階建て延べ2万5070㎡)、柏駅前第一ビル(RC造地下2階地上8階建て延べ2万3578㎡)を個別に建て替えるのではなく、地域の協調を通じた全体最適の方向性のもと、地権者らが連鎖的に建て替えることとしていた。
旧そごう柏店本館を含む柏駅東口駅前再整備検討業務は、都市環境研究所が担当した。