三井不動産は、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン(GB、東京都渋谷区)と共同で、総額300億円のベンチャー投資事業を開始する。本業強化や事業領域拡大に向けた新産業創造が狙い。革新的な技術やサービスを展開し、成長段階にあるベンチャー企業を対象に投資する計画だ。
運用期間は10年間。収益モデルが確立し、成長が見込まれるベンチャー企業を出資対象としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル事業(CVC事業)で、「国内ベンチャー企業を投資対象としたCVC事業としては最大級の規模」(三井不動産)という。
重点投資領域として、▽不動産テック▽IoT(モノのインターネット)▽サイバーセキュリティー▽シェアリングエコノミー▽Eコマース▽フィンテック▽環境・エネルギー▽ロボティクス▽AI(人工知能)・ビッグデータ▽ヘルスケア--などを掲げ、三井不動産の資産や経営資源を活用できるベンチャー投資に力を注ぐ方針だ。
1社当たりの投資額は、数十億円単位の大型投資を予定している。三井不動産とGBによる共同投資決定後、両社で投資先ベンチャー企業の支援も展開する。資金提供をきっかけとして、三井不動産グループの人的資源や事業ノウハウ、商圏、街づくりのフィールドを提供することも視野に入れ、ベンチャー企業の事業拡大をサポートする。
公式ブログ
【ベンチャー投資】新産業創造に総額300億円! 三井不動産らが最大級規模のCVC事業
[ 2018-05-22 ]