【記念シリーズ・横浜市公共建築】第29回 横浜市立市民病院/公園との一体性重視 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築】第29回 横浜市立市民病院/公園との一体性重視


 2020年5月に開院した新市民病院は、「パークホスピタル」をコンセプトに、隣接する三ツ沢公園との一体性を重視した。緑地帯が公園と連続するように配置したほか、病院周辺にさまざまな木や花を植えることで、気持ちよく散歩できる環境をつくり上げた。公園施設を活用したトリアージスペースも確保している。病棟は北側にある球技場からの歓声や照明の影響を低減するため、北向きの病室を設けず、3つの病棟を横一列に配置した。
 壁や天井の随所に木材を使用し、優しく温かみのある空間に仕上げた。日本医療福祉建築協会主催の「医療福祉建築賞2021」を受賞した。
 患者を隔離状態のまま移送できる感染症病棟を設けており、現在流行している新型コロナウイルス感染症にも適応している。

 設計は佐藤総合計画、施工は診療棟建築工事を戸田建設・松尾工務店・馬淵建設JV、管理棟建築工事を松尾工務店・奈良建設JVが担当した。
 規模は診療棟がS一部SRC造(免震構造)地下2階地上7階建て塔屋1層延べ6万8790㎡、管理棟がS造4階建て延べ1万0821㎡。所在地は神奈川区三ツ沢西町1-1。



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