【インフラツーリズム】親子で首都圏外郭放水路の役割など学ぶ 東建 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【インフラツーリズム】親子で首都圏外郭放水路の役割など学ぶ 東建

調圧水槽“地下神殿”を見学する親子


 東京建設業協会(今井雅則会長)は27日、首都圏外郭放水路で「親子体験インフラツーリズム」を開いた。16組約50人の親子が参加し、普段は足を踏み入れることができないインフラのスケールを体感した。

 中川・綾瀬川流域の浸水被害を軽減するために建設した世界最大級の地下放水路で、洪水を地下に取り込みトンネルによって江戸川に流して首都圏の安全・安心を守っている。

 子どもたちは、見学施設「龍Q館」でポンプなどの模型や中央操作室を見学して同放水路について学んだ。この後、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱めて江戸川にスムーズに流す役割を持つ巨大水槽の「調圧水槽」、トンネルから送られてきた水を調圧水槽に送り込む「立坑」を見学した。

 長さ177m、幅78m、高さ18mの柱が59本立ち並ぶ調圧水槽は「地下神殿」と呼ばれており、子どもたちからは「すごい」「楽しい」などの歓声が上がった。地下神殿のダイナミックな姿を写真に収める親子の姿も見られ、それぞれ夏休みの思い出をつくっていた。

 東建によると、親子向けのインフラツーリズムの実施は初めて。建設業界への入職を考えるきっかけにするのが狙い。東建は「来年の夏にも開催を検討しており、今後もさまざまなインフラを紹介する。素直に感動してもらいたい」としている。


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