【富谷市の図書館等複合施設設計 NASCA+はりゅうJVに】 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

公式ブログ

【富谷市の図書館等複合施設設計 NASCA+はりゅうJVに】

 宮城県富谷市は、図書館等複合施設基本設計策定業務の公募型プロポーザルを実施した結果、NASCA+はりゅうウッドスタジオ設計共同体を最優秀提案者に特定した。履行期限は2023年3月17日。27者が参加した。1次審査で同JVをはじめ、環境デザイン研究所、岡田新一設計事務所、昭和設計/オープン・エー/ICE設計共同体、マル・アーキテクチャの5者をヒアリング要請者に選定し、28日に公開審査を実施した。

 同JVは、スロープによるインクルーシブな回遊空間“とみやコネクトリング”を中心とする優れた動線や建築構造に加え、専門的知見に基づく屋内遊戯施設の提案、地域と環境をつなぐ「とみやの縁側」という魅力あるコンセプト、プレゼンテーションでの柔軟な受け答え、積雪地を拠点とする設計者の参画などが高く評価された。
 実施体制は管理技術者が八木佐知子NASCA代表、意匠は斉藤光氏と滑田崇志氏(ともにはりゅうウッドスタジオ)、構造は江尻憲康江尻構造設計事務所代表、設備は柿沼整三ZO設計室代表、環境アドバイザーとして田辺新一早大教授、こども環境デザインには仲綾子東洋大教授が参画する予定だ。

図書館2階北から見る児童書コーナー

 想定規模は延べ2900㎡。内訳は図書館が1780㎡、児童屋内遊戯施設が880㎡、スイーツステーションが240㎡で、構造と階数は基本設計の中で固める。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を検討し、Nearly ZEB以上の達成に必要な増加費用は別途積算する。
 設計の委託上限額は2871万円(税込み、以下同)。事業費は15億8796万円(うち本体建築工事費11億8540万円)と試算している。
 整備支援業務はアカデミック・リソース・ガイドが担当している。建設地は成田1-1-1ほか。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら