日建設計は、東京都千代田区にある同社東京ビル1階ギャラリーで、設備設計者によるアイデア展「ID200」を開催している。屋外休憩所「ゼロエナジー・クールスポット」＝写真＝の実物大試作などを展示。学生向けツアーも展開するなど、連日多くの来場者でにぎわっている。会期は30日まで。
　同社は2015年から社内の設備設計者約200人が自由な発想でまとめたアイデアを発表するポスターセッションを開催。ID200展では、その中から選りすぐりのアイデアをポスターで展示するとともに、アイデアを具現化したゼロエナジー・クールスポットやBIMによる3D模型や点群管理を紹介する。また、熱・音・風などの環境シミュレーションをVRヘッドアップディスプレーで体感できる。
　展示の目玉となるゼロエナジー・クールスポットは、同社と銘建工業、光栄、村田製作所と共同で開発。東京五輪を見据えた真夏の暑さ対策として、木陰のようにさわやかに過ごせる休憩所をデザイン。間伐材を利用した角材とCLT（直交集成板）を積層させてボルトで結合するため、解体と組み立てを繰り返すことができるという。
　ソーラーパネルからの電力を直流電源で利用。ペルチェ素子で冷却する座面、人感センサーで2種類のミストを噴射するなど最新のシステムを採用している。来夏には試験設置などを目指しているという。
　時間は午前9時10分から午後5時まで。土日祝日は休館。

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