【室蘭製作所新工場が完成】太陽光や水素など 100%再エネ 五洋建設 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【室蘭製作所新工場が完成】太陽光や水素など 100%再エネ 五洋建設


 五洋建設が室蘭市(崎守町387の10)に建設していた「室蘭製作所新工場」が竣工し、4日に現地で記念式典が開かれた。

 設計施工は五洋建設が担当。カーボンニュートラルの実現に向け、太陽光やグリーン水素による発電設備を備え、工場と事務所電力を100%再生可能エネルギーで賄う。洋上風力の仮設構造物などの製作なども含め、再エネの普及拡大を見据えた新工場が完成した。式典には関係者約90人が出席し、「未来」への門出を盛大に祝った。

 平屋の工場棟と2階建ての事務所棟、水素棟などで構成する延べ9577㎡の規模で、新工場は長さ190m、幅30mの内部で洋上風力建設に使う大型の仮設構造物の製作に対応できるよう30t級の天井クレーンなどを備えている。

 工場の屋根には太陽光パネルを設置。太陽光発電をメインに副生水素とグリーン水素を使って、事務所、工場で使用する動力・空調・電灯の電力を再エネで賄う。

 式典には清水琢三社長や北海道開発局の鈴木徹港湾空港部長、青山剛室蘭市長らが出席。あいさつに立った清水社長は「カーボンニュートラルの未来を先取りした工場となった。洋上風力事業のノウハウ、設備を備え、自らリーダーシップをとれる企業と自負している。浮体式も含め洋上風力のトップランナーを目指す」と語った。鈴木港湾空港部長は「港を通じたカーボンニュートラルに貢献する新工場となることを期待している」と述べた。

 この後、室蘭洋上風力関連事業推進協議会の関根博士会長らも加わり、鏡割りで完成を祝った。


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