【12万㎡の創薬一大拠点】23年春稼働のライフサイエンスパーク横浜/中外製薬 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【12万㎡の創薬一大拠点】23年春稼働のライフサイエンスパーク横浜/中外製薬

 中外製薬は20日、竣工した新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」(横浜市)を報道陣に公開した。2023年4月に稼働する総延べ約12万㎡の施設は約1000人が働く創薬の一大拠点となる。板垣利明取締役上席執行役員CFOは「19年8月の着工から延べ約100万人が工事に携わった。新型コロナウイルス感染症の防止のため一時建設をストップしたこともあったが、無事竣工できた」と喜びを語った。

緑道にはグリーンインフラを導入している


板垣CFO

 設計は日本設計、日建設計シビル(現日建設計)(通行橋)、鹿島(E01棟)、オカムラ(一部内装基本デザイン・FFE)、施工は鹿島、大洋建設(E09棟)が担当した。総投資額は1718億円。
 内覧会で板垣CFOは「この場所でイノベーションを創出し、革新的な新薬をこれまで以上のスピードと量で生み出していきたい」と力を込めた。
 施設は、多様な使い方ができる約300mの廊下「スパイン」が大きな特徴となっている、スパインには随所にテーブルやいす、ホワイトボードなど多様な家具を配置し、仕事や会議、息抜きなど自由に利用できるようにしている。さまざまな分野の研究者やスタッフの交流拠点として、新たなイノベーションの創出を促す。

新たなイノベーションを創出するスパインワークスペース

 建設地は、柏尾川を挟み西側(戸塚区戸塚町216)と東側(上倉田町79-1)に分かれた二つの敷地15万8600㎡。西側に7棟、東側に9棟の計16棟総延べ11万9500㎡の規模となる。
 同施設の完成に伴い、従来の富士御殿場研究所と鎌倉研究所は売却する。富士御殿場の敷地14万2285㎡は現在売却先を探している。
 鎌倉の北敷地3万5359㎡(更地)は25年後半に高砂香料工業、南敷地5万3945㎡(現況有姿)は23年9月に長谷工コーポレーションに売却する。



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