【"戻りコン"活用で現場実証】関東整備局と研究機関がマッチング/23年度以降に社会実装 | 建設通信新聞Digital

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【“戻りコン”活用で現場実証】関東整備局と研究機関がマッチング/23年度以降に社会実装

造粒ポーラスコンクリートの施工イメージ

関東地方整備局は12月6日、千葉県松戸市の関東技術事務所で生コンの廃棄物などを革新的に活用した「造粒ポーラスコンクリート」「流動化処理土」を現場実証する。同局が取り組む大学など研究機関とのマッチングの一環となる。生コンクリート工場で廃棄物となる戻りコンクリート(戻りコン)の有効活用が狙いで、2023年度以降の社会実装を目指す。

同局が21年度に採択した「生コンの廃棄物等を資源として革新的に活用する方法についての技術研究開発」(研究代表者・細田暁横浜国大大学院教授)を現場実証する。

この研究では、奥村組土木興業が共同研究者となり、戻りコンから新しい造粒ポーラスコンクリート舗装を製造する技術とアジテータ車などの排ガス中のCO2を活用してスラッジからコンクリート用混和材を生産する技術などの開発を進めている。

21年度は生コン工場の廃棄物を有効活用した環境負荷低減型の造粒ポーラスコンクリート(有効活用コンクリート)と海水を使ったゼロセメントコンクリートによる造粒ポーラスコンクリート(granZ concrete)を試作した。両コンクリートの破壊挙動を画像解析した。

今回の現場実証では、約7×10mのフィールドを4ブロックに分割し、4種類を試験施工する。

具体的には、▽多孔質で透水性のある「有効活用コンクリート」の舗装路盤材への適用可能性の検証▽「ドットコン(プレキャスト製、現場打ち)」の施工性、品質の確認▽「granZ concrete」の雑草抑止対策への適用可能性の検証▽「戻りコンクリートから生産したコンクリート用混和材」の発展的な活用法として流動化処理土への適用可能性の検証–などを予定している。


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