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4月27日 土曜日

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【JIA宮城 ミツイあずまや学生コンペ】最優秀に佐藤さんら(東北工大)

 JIA宮城は17日、「アーキテクツウィーク2022」の一環で、学生設計コンペ「人があつまる場所をデザインする」の公開審査会を開いた。県内の学生から応募のあった40作品の中から、佐藤恒歩さん(東北工大)らの「そとのうちかべ うちのそとかべ」を最優秀賞に選んだ。今後、最優秀賞をはじめとする各受賞作品の実現をJIAがサポートしていく予定だ。

最優秀の「そとのうちかべ うちのそとかべ」

 同コンペでは、福祉事業を展開するミツイ(仙台市、金沢和樹社長)が、宮城県名取市ゆりが丘に整備する複合施設「ミツイガーデンヒルズ仙台ゆりが丘」の敷地内に設けるコモンガーデンのあずまやのデザインを公募した。
 建物は有料老人ホームやインクルーシブカフェ、地域交流支援障害福祉棟の3棟、総延べ2273㎡。設計は松本純一郎設計事務所・SOYsource建築設計事務所JV、施工はセルコホーム(協力=アトリエ海)が担当する。23年3月の着工、24年3月の完成を予定している。

 公開審査では、松本純一郎氏(審査員長、松本純一郎設計事務所代表)のほか、金沢社長らが審査員を務めた。
 「そとのうちかべ うちのそとかべ」は、遊びや雑談など、さまざまな活動に対応可能ないすや掲示板、テーブルなどを備えた4枚の壁でつくるあずまやを提案した。カフェ付近に配置することで、屋外席としての利用も促している。
 講評で松本氏は「近年の建築教育は、技術力を重視した傾向が強い。学生に地域性や社会性を読み解く機会を創出したいと考えて企画した。いずれの作品も熱意と地域への理解を感じた」と語った。

 受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈最優秀賞〉そとのうちかべ うちのそとかべ=佐藤恒歩、高橋杜真、五十嵐健太、須藤寛天、三浦大器(いずれも東北工大工学部・建築学部)、小山田陽太(同大大学院工学研究科建築学専攻)。
 〈優秀賞〉▽丘の休憩所=秋葉美緒(東北工大建築学部建築学科)、武田亮(同大大学院工学研究科建築学専攻)▽者會~かぐまたはあずまや=高橋太陽、木村華、櫻田寛生、上村久志、阿部晴登(いずれも同大建築学部建築学科)。
 〈特別賞〉起伏のあずまや=白井愛莉、鈴木優芽、田中堅太郎、畑山豊、菅野暉(同)。



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