【子どものまち・いえWS提案コンペ】最優秀賞は高校生チーム! ドキドキ感あふれる『SHIBAURA CAMP!』 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【子どものまち・いえWS提案コンペ】最優秀賞は高校生チーム! ドキドキ感あふれる『SHIBAURA CAMP!』

 日本建築学会は17日、東京都港区の建築会館で「第7回子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」の公開審査会を開いた。今回は14校から24組の学生チームが参加。最優秀賞には東京工大附属科学技術高校3年生の三浦良介さんと木村亘さん、池田志帆さんの3人による『SHIBAURA CAMP! 自由にえがく・自由をつくる』が選ばれた。高校生が最優秀賞を射止めたのは今回が初めて。
 同校近在のコミュニティスペース、SHIBAURA HOUSEを会場に、子どもたちが個性を生かして秘密基地を作り、そこで寝泊まりすることで「自分らしさ」を発見し、互いの個性を認め合う体験を提供するプログラムを提案。既に開催に向けた準備を進めており、今後、同学会のサポートも受けながら8月5、6日の実施を予定している。
 審査では参加チームのプレゼンテーションを踏まえて審査員が投票。票を得た14チームの提案について、提案者のアピールも聞き取りながら議論を交わした。最終的に審査員5人が1人3票の持ち票で投票し、全員から票を得た東工大付属チームを最優秀提案に決めたほか、得票のあった4チームの提案を優秀賞とした。
 審査委員長を務めた山梨知彦日建設計常務執行役員は、「秘密基地で一番大切なのはドキドキ感。子どもたちだけで外泊させるところがすごい。親も子どももドキドキするし、それを管理するのが高校生というところも大人と子どもの境目をうまくついている。子どもから大人への成長のきっかけとなり、みんなが子どもの視点を取り戻せるかもしれない。そう考えるとワークショップの意味は大きい」と評価した。

左から池田さん、三浦さん、木村さん

 チーム代表の三浦さんは「大学生の皆さんが参加するコンペで試してみたかった。まさか最優秀に選ばれるとは思わなかった」と率直に喜びを語るとともに、参加する子どもたちにとって自分の思いを自由に表現できる「一泊24時間のワークショップ」への意気込みを示した。

 優秀賞の提案チームは次のとおり(カッコ内は代表者、敬称略)。
 ▽アイアムハウス 家になろう、街になろう=名古屋芸術大学(杉村悟)▽伊能忠敬のようなこと/世界最大の世界地図を描こう=九州産業大学(中井沙弥香)▽あにまるっきんぐ=東京理科大学(竹内さや香)▽灯りのともる、小さなお家~知ってる?“住まう”以外のお家の役割~=共立女子大学家政学部(櫻井明日香)。
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