【トウモロコシ栽培・ウイスキー製造/建設技術研究所】相馬の地域復興に貢献/持続可能事業で新会社 | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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【トウモロコシ栽培・ウイスキー製造/建設技術研究所】相馬の地域復興に貢献/持続可能事業で新会社

試験栽培で育った子実トウモロコシ

 建設技術研究所は、東日本大震災の被災地である福島県相馬市で地域資源循環や未利用施設の活用などのサステナブルな事業を通じて地域復興に貢献することを目的とした新会社「株式会社CTIアセンド」を6日に設立した。社長には森藤敏一企画・営業本部経営企画部長が就いた。下水道汚泥を肥料とした子実トウモロコシの栽培を5月から始め、これを原料としたウイスキーの製造に2024年1月から取り組む。26年からウイスキーの販売を始める予定だ。年間生産量は約2万リットルを目標としている。
 CTIグループ・サステナブルチャレンジの一環。建設技術研究所は被災地の復興に貢献するため、20年からウイスキー製造技術の修得や除染された農地でのトウモロコシの試験栽培を行ってきた。
 事業の本格実施に当たっては、相馬市内の除染済みの農地でトウモロコシを栽培し、廃校となった校舎を活用してウイスキーを製造する計画で、現在、未利用地の利用や学校施設の利活用について、同市や地元住民、農地地権者との調整を進めている。
 下水道汚泥の肥料利用やウイスキー搾りかすの畜産飼料・肥料への利用などを行うことで資源循環型のサステナブルな事業を構築するとともに、未利用地や廃校施設を利用した事業実施を通じ、地域の復興と活性化に貢献する。
新会社の所在地は、東京都中央区の建設技術研究所本社とし、相馬市内に事務所整備後移転する予定だ。



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