【鳴門市文化会館】建築家・増田友也の遺作を耐震化 | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【鳴門市文化会館】建築家・増田友也の遺作を耐震化

建築家・増田友也の遺作が耐震化へ動き出す


 徳島県鳴門市は、戦後モダニズム建築家の一人である増田友也の遺作となった「鳴門市文化会館」の耐震化に実施設計・施工一括(DB)方式を採用する。2023年度予算案に新規事業として1億0125万3000円を計上した。このうち8800万円を先行着手する基本設計委託費に充てる。早ければ4月にも公告する予定。23年度末に基本設計をまとめ、24年度から実施設計に入る。27年度の工事完了を目指す。

 23年度は基本設計のほか、DB発注仕様書作成業務や事業者選定に向けたCM業務を公告、委託する。

 鳴門市文化会館(撫養町南浜字東浜24-7)の規模は、S(屋根部分)・RC一部SRC造延べ7525㎡。メインとなるホール座席数は1480席で、最大収容人数は1600人。このほか会議や展示会、パーティー会場などに利用できる施設が入っている。設計は京都大学の増田友也研究室が手掛けており、今回の耐震調査も京大工学研究科建築学専攻が担当している。

 1982年の開館から40年近くが経過している。耐震性能を満たしておらず、地震による倒壊の可能性があるため、21年4月から休館している。


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