【京都府すまいづくり協議会】和の住まい・リレーシンポ「建築家・大倉三郎と和の住まい」を開催@京大 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【京都府すまいづくり協議会】和の住まい・リレーシンポ「建築家・大倉三郎と和の住まい」を開催@京大

 京都府すまいづくり協議会(上野浩也会長)は19日、京都市の京都大フィールド科学教育センター北白川試験地(旧農学部演習林事務室)で、和の住まい推進リレーシンポジウムinきょうと「建築家・大倉三郎と和の住まい」を開いた。

旧京大演習林事務室

 和のすまい推進関係省庁連絡会議(国土交通省・農林水産省・経済産業省・林野庁・文化庁・観光庁)が協力。約80人が参加し、各官庁の政策発表や、京大農学部の多くの木造校舎を設計した大倉三郎に関する講演に聴き入った。
 日本の地域の気候・風土・文化に根ざした住まいづくりや、住まい方を含めた日本の住文化の良さの再発見と普及に向けたリレーシンポジウムは、2013年度から全国各地で開かれている。
 開会で、上野会長(京都府建築士事務所協会会長)は「京都でのシンポジウム開催は16年度から3回目。今回は、大倉三郎が設計した貴重な旧京大農学部演習林事務室を会場にお借りできた。関係省庁の政策や講演に学ぶとともに、農学部構内で大倉三郎設計の建物見学を楽しんでいただきたい」とあいさつ。
 国土交通省住宅局住宅生産課木造住宅振興室の武山欣樹高度化推進係長、文化庁地域文化創生本部広域文化観光・まちづくりグループの岡本公秀文化財調査官、観光庁観光地域振興部の南野宏夢観光資源課主査が、和の住まい推進に関する施策や制度、モデル事例などを発表した。
 続いて、石田潤一郎京都工繊大名誉教授が「建築家・大倉三郎と和の住まい~建築史から見た京大農学部演習林本部事務室」と題して講演。西澤英和関西大教授が北白川試験地の見学をガイドし、東大寺風の金輪工法の試みなど事務室棟の設計特徴を説明。
 大倉や恩師・武田五一たちが、伝統木材工法の復興や林業再生を通じて、新しい日本のスタイルと和のすまいを構築しようとしたことを紹介した。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら