【8月30日からインテックス大阪】第3回建設DX展[大阪]を開催 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【8月30日からインテックス大阪】第3回建設DX展[大阪]を開催

◇第3回建設DX展[大阪]を開催/8月30日(水)-9月1日(金)インテックス大阪

多くの参加者でにぎわった第2回建設DX展[大阪]の会場風景


 RX Japan(田中岳志社長)は8月30日から9月1日の3日間、大阪市住吉区のインテックス大阪で、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマにした関西最大の建設業向け展示会「第3回建設DX展[大阪]」を開催する。BIMや施工管理システム、業務システム、建設ロボットなど、いま建設業界で最も注目されている最新技術が一堂に会する専門展示会となる。

子安事務局長

「人手不足や働き方改革が課題の建設業はDXの推進が求められている。最先端の製品の展示やセミナーを通じて課題解決に役立ちたい」と語る子安文太JAPAN BUILD事務局長に見どころを聞いた。

◇GXなど最新トレンドつかむ場に//注目のBIM企業が講演・出展/展示会を見ながらテレワークも可能

 建設DX展は、建築・建設・不動産業界の総合展示会「JAPAN BUILD OSAKA-建築の先端技術展-」の八つの構成展示会の一つ。建設DXのほか建材・住設、不動産テック、スマートハウス、スマートビルディング、施設リノベーション、商業施設・店舗DX、建物の脱炭素をテーマにした展示会を同時開催し、関連する技術や製品、情報をまとめて収集できるのが特徴だ。建設業界では関西最大、過去最多の200社が出展する。

 今回の大阪展の特徴として子安局長は「脱炭素やカーボンニュートラルなどのGX(グリーントランスフォーメーション)をテーマにした『建物の脱炭素EXPO』を初開催する。八つの展示会を同時に開催することで建設業界の最新トレンドをつかむことができる。思いがけない出会いや発見があるのも総合展示会の魅力だ」と説明する。

 これらの展示会の中でも建設DX展は出展社や来場者が多く、注目を集める。特にBIMに関しては国土交通省をはじめ関係団体による標準化、補助金制度の創設、2025年の建築確認申請のBIM対応など取り組みが加速しており、BIM関連製品やサービスの出展も増えている。「企業や人材のコンサルティング、教育など関連サービスの出展が増えた。点群、VR、ARなどBIMと組み合わせて活用する製品やサービスも多数出展するので来場者の興味に応えられるようにしたい」と意気込む。

 そのほかにもカメラなどの注目製品が展示される。「現場のセキュリティーを高めるため、監視カメラの需要が高まっている。電源がなくても太陽光発電で活用できるカメラや全方位を撮影して3次元で空間把握する360度カメラなど、遠隔臨場やリモート作業といった多様な用途に使える製品が展示される」という。また、本展示会の意義として、地方在住でも最新の製品や情報を得られることを挙げる。「JAPAN BUILDは東京と大阪の2会場で開催しているが、来場者の99%が入れ替わり、それぞれ違った商談が繰り広げられる」のが特徴だ。そのため、「大阪展に関東の企業が出展し、著名人がセミナーで講演するため、わざわざ東京にいかなくても最新情報や製品知識を得ることができる」と説明する。

 さらに、来場者が気軽にアクセスできるようJR大阪駅桜橋口高架下から会場に直行する臨時シャトル便を10-15分おきに運行する。中央線・南港ポートタウン線コスモスクエア駅からも路線バスで楽にアクセスできる。

 コロナ禍を経て、展示会の来場者に意識の変化があるという。「コロナ前と比べ、滞在時間が伸びている感覚がある。以前はお祭り感覚で来場する方も多かったが、最近は目的意識を明確化し、『来た以上は自分たちの仕事に役立つ情報を持ち帰りたい』という熱意ある来場者が多い」と話す。

 特設サイトを通じて、出展する製品を事前に検索できるようにしているほか、忙しい来場者がしっかり展示会を見て回れるよう会場にはテレワーク専用ラウンジを用意する。「電源付きのテーブルや無料のWi-Fiを用意するため、出張の人も安心してテレワークできる。展示製品を見たり、商談の合間に仕事ができるため、安心して1日会場で過ごしてほしい」と語る。

 今後は「地方開催を望む声も増えているため、地域に根ざした展示会を増やしていきたい。自治体の引き合いもあり、建設業界や地域経済を盛り上げるべく、出展社、来場者、地域と一緒に良い展示会をつくるのが目標」と見据える。

 12月13日(水)-15日(金)には、東京ビッグサイトで第3回建設DX展[東京]を開催する予定だ。

*出展社数はJAPAN BUILD全体の数であり、開催時には増減する可能性がある
 
 
 
◇多様なセミナーで建設業界の最新動向を知る

村上会長(左)と宿本審議官


 建設DX展の見どころの一つが、業界のトップランナーや有識者、行政の担当者によるセミナーだ。今回は建築行政、カーボンニュートラル、エンボディドカーボン、空調省エネ制御、スマートホーム、3Dプリンタ住宅、デジタルツインなどをテーマに講演プログラムが構成され、建設業界の最新動向やトレンドを知ることができる。

 8月30日は、国土交通省住宅局審議官の宿本尚吾氏が「建築行政の最近の動向について~建築物省エネ法・建築基準法改正、建築行政のデジタル化について~」をテーマに講演する。

 9月1日は、建設RXコンソーシアムの会長を務める竹中工務店常務執行役員(技術・デジタル統括)の村上陸太氏が「建設RXコンソーシアムについて~建設業の未来~」をテーマに具体的な取り組みについて解説する。

 このほかにも数多くの注目セミナーが予定されている。

 

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