【ひろしま・さとやま未来博】廃校リノベ初弾の和木小が着工! 隈研吾氏が監修 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【ひろしま・さとやま未来博】廃校リノベ初弾の和木小が着工! 隈研吾氏が監修

和木小(三原市)の完成イメージ。施工は積水ハウスで進める

 広島県が開催している「ひろしま・さとやま未来博2017」のシンボルプロジェクトである「廃校リノベーション」の初弾となる、和木小学校(三原市)が着工した。他の小鳥原小学校(庄原市)、沖保育園(江田島市)についても月内に順次着工する方針だ。建築家の隈研吾氏が監修し、全体のデザインを手掛け、3施設の詳細設計は綜企画設計が担当した。和木小の施工は積水ハウスで進める。
 廃校リノベーションは中山間地域のヒト・モノ・コトをつなぐことによって、新しい里山の価値と交流を創造するプロジェクト。インターネットで出資を募り、リノベーション費用の一部に充てるクラウドファンディングを実施し、3月には目標の3000万円に到達。これまでに3840万5000円を集めている。
 着工した和木小は、RC造2階建ての2階部分(964㎡)を使い、体験活動などに利用できる研修スペースとし、加えて教室をレンタルスペースとして整備する。県産の和紙デニムを想定した間仕切りを製作する。
 今後着工する小鳥原小は、校舎2階部分に竹のすだれ天井や竹でできた家具を使用し、研修スペースに再生。沖保育園は、壁を取り払った土間カフェスペースとし、地元住民との活動をベースに、地域内外の交流と情報発信の拠点にリノベーションする。牡蠣殻を使ったファサードが特徴だ。3カ所とも10-11月の完成を目指している。

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