三井不動産は、物流施設事業を推進する。これまでの国内外56件の開発に新たに6物件を追加する。新施設の規模は総延べ約34万8000㎡。DX(デジタルトランスフォーメーション)施策などを担当するイノベーション推進室を新設し、物流業界の課題解決にも取り組む方針だ。
新規開発物件は18日に開いた記者説明会で明らかにした。自動化機器を導入したEC(電子商取引)特化型物流センターの紹介やスタートアップ企業などと連携して先進技術を物流の課題解決に活用する施策も説明した。
新規開発物件のうち「MFIP海老名」は、研究所やオフィスの入居を想定した複合施設として開発し、近接した敷地にマンションや温浴施設なども計画している。
同社の物流施設は、施工済みが44件、総延べ370万㎡に達する。開発中の施設を含めると計62物件、総延べ約530万㎡となる。
2012年のロジスティクス事業開始以降、累計投資額は約8500億円、23年度中には約1兆円になる見込みだ。
6施設の概要は次のとおり(①規模②着工予定時期③竣工予定時期)。
▽MFLP船橋南海神(千葉県船橋市)=①4階建て延べ2万0570㎡②25年7月③27年1月。
▽MFLP入間I(埼玉県入間市)=①4階建て延べ9万0416㎡②24年3月③25年7月。
▽MFLP入間II(埼玉県入間市)=①4階建て延べ6万5158㎡②25年2月③26年6月。
▽MFLPつくばみらい(茨城県つくばみらい市)=①5階建て延べ9万6501㎡②23年6月③25年2月。
▽MFLP尼崎I(兵庫県尼崎市)=①4階建て延べ3万5932㎡②24年1月③25年5月。
▽MFIP海老名(神奈川県海老名市)=①4階建て延べ4万0040㎡②25年3月③26年6月。