【東京ミッドタウン八重洲でロボット活用】オフィス初 デリバリーサービスも/三井不動産 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【東京ミッドタウン八重洲でロボット活用】オフィス初 デリバリーサービスも/三井不動産

 三井不動産は、8月の竣工を目指して東京駅八重洲口前に建設中の「東京ミッドタウン八重洲(八重洲二丁目北地区市街地再開発ビル)」に導入する各種ロボット・サービスの詳細を決定した。オフィスビルで初めてロボットによるフードデリバリーサービスを提供するほか、完全省人化を実現する清掃ロボットや重量物も運べる運搬ロボットを実装する。ロボットの活用を始めとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、不動産をサービスとして提供する「リアルエステート・アズ・ア・サービス」を築く。

 コロナ禍でフードデリバリーサービスは広がりを見せているが、従来はセキュリティーの観点から配達員はオフィスロビーなどで受け渡しを行っており、高層階で働くオフィスワーカーはロビーまで降りてくるといった不便さがあった。
 同施設では、ロボットがロビーで配達員から品物を受け取り、オフィスワーカーに直接届けるサービスを初導入する。利便性の向上や接触防止による感染症対策にも寄与する。施設内飲食店のテイクアウト品のデリバリーにも対応する。
 清掃ロボットの高度利用も実施する。オフィスビル内のロボット移動では、これまで人がエレベーターに同乗する必要があり、完全な省人化を実現できていなかった。今回は、建物の実施設計者の竹中工務店とともにロボットフレンドリーな空間を構築。ロボットが自らエレベーターを呼び、乗降階を指定することを可能とした。
 運搬ロボットも活用する。集荷業務などで、重量のある荷物を誰でも移動させられるようにすることで多様な人材の就業につなげる。政府が提唱する「Society 5.0」の「ロボットなどの技術で人の可能性が広がる社会の実現」を推進する。
 東京ミッドタウン八重洲は、商業施設部分が9月に先行オープンし、2023年3月のグランドオープンを予定している。



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