群馬県安中市は、移転整備を予定する新庁舎の基本設計を公表した。概算事業費は約58億円。規模はRC造3階建て延べ7724㎡で、耐震構造を採用する。基本・実施設計業務は石本建築事務所が担当する。23年度内に実施設計をまとめ、24年度の着工、25年度末の竣工を目指す。
新庁舎は、旧安中高校跡地に建設する。既存校舎とグラウンドの区域に整備し、体育館や格技場は継続利用する。既存校舎の解体工事は23年度から24年度当初にかけて行う。
建物は、太陽の光と熱・風などの自然エネルギーの積極的な活用や省エネルギー機器の導入により、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの取得を目指す。駐車場は約160台分を確保する。
建設予定地は、安中2丁目字町北2926-1ほかの敷地約1万2700㎡。
既存庁舎は、旧庁舎、中庁舎、新庁舎、保健センター、西庁舎で構成する。耐震性能が不足する旧庁舎、中庁舎、西庁舎や老朽化している保健センターは解体する見通しだ。跡地は売却または貸し付けなどにより民間施設を誘致し、にぎわい創出につなげる。