【首都高速、大師橋架け替えスタート】既設橋のスライド撤去、2週間で2200人が従事 | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

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【首都高速、大師橋架け替えスタート】既設橋のスライド撤去、2週間で2200人が従事

 首都高速道路会社が計画する高速大師橋更新事業で、新設橋への架け替え工事が始まった。27日に高速1号羽田線を通行止めした。期間は6月10日までの2週間。通行止め期間には約2200人の作業員が従事し、既設橋のスライド撤去や新しい橋の架設、溶接での固定などを実施する。通行止めを伴う高速道路橋の架け替えは同社として初となる。29日に既設橋をスライド撤去した大師橋を報道陣に公開した=写真。

 27日から既設橋桁の端部を切断・撤去し、28日に既設橋をスライド撤去した。29日に新設橋を33m横にスライドして架設し、30日から新設橋の固定や位置調整を実施する。区画線の設置や安全確認などを経て、6月10日午前5時に通行止めを解除する。

「横取り一括架設工法」を採用

 通行止め期間を最小限にするため、既設橋と新設橋を河川内に設置した橋桁移動設備でスライドさせる「横取り一括架設工法」を採用したほか、雨天時でも溶接や防水工事を実施するための防雨設備を設置した。

 架け替えでは、既設橋をジャッキでスライドさせて上流側に移動し、下流側にある新設橋を既設橋がもともとあった位置に架設する。この後、新設橋を溶接などで橋脚や前後の道路につなげる。区画線や電気設備などを設置して、通行止めを解除する。上流側に移動した既設橋は2025年度までに解体・撤去する。

 新設橋は総延長292m、総重量は約4000t。東京タワーとほぼ同じ長さ・重量となる。幅員は18.2m。恒久足場を設置し、常時点検を可能にしたため、橋桁の耐久性が向上する。実施設計と施工は大成建設・東洋建設・IHIインフラシステム・横河ブリッジJV。工事場所は大田区羽田3丁目~川崎市川崎区殿町1丁目。

 

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