【住民工事見学会】鬼怒川洪水の築堤現場 水害防止の願いをコンクリートブロックに寄せ書き | 建設通信新聞Digital

4月16日 火曜日

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【住民工事見学会】鬼怒川洪水の築堤現場 水害防止の願いをコンクリートブロックに寄せ書き

ブロックに寄せ書きする参加者

 関東地方整備局下館河川事務所は5日、2015年の鬼怒川洪水で大きな被害を受けた茨城県常総市若宮戸の築堤工事現場(施工=佐田建設)で住民工事見学会を開いた。地元住民など52人が参加し、堤体に設置中の共和コンクリート工業が製造したブロックに「二度と水害が起きませんように」など水害防止への思いを寄せ書きした。
 冒頭、下館河川事務所の里村真吾所長は「現場の様子を住民にも知ってもらいたい。『みんなでタイムライン』と題して住民と避難方法を考える取り組みが全国のモデル地区となり、注目されている。若宮戸の取り組みを全国に広げたい」とあいさつした。
 現場は、長さ約1㎞の堤体構築工事で、盛土後、法面にコンクリートブロックを設置し、その上から土をかぶせて芝を張る予定だ。見学会では、佐田建設が現場で採用しているインテリジェントマシンコントロールの油圧ショベルやドローンを紹介した。
 堤体に設置するコンクリートブロックは、横120×縦50×厚さ23cmのブロックで、地元の常総市立玉小学校の生徒が寄せ書きしたブロックを展示した。参加者も「水害のない住み良い町になりますように」「大水に耐えてください」「絶対に崩れないように」など堤体に設置したブロックに直接、寄せ書きをして手形を付けた。

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