【2017夏休み特集5】来年のご参考に…建築・建設・土木のイベント記事ご紹介! | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【2017夏休み特集5】来年のご参考に…建築・建設・土木のイベント記事ご紹介!

◆7月29日 建設現場で働くヒト・モノ・くるま大集合! 岡山県らの人材確保事業
 岡山県と岡山市、岡山県建設業協会の共催による「おかやまの建設産業人材確保プロジェクト-建設現場で働くヒト・モノ・くるま大集合!」が7月29日、岡山市のコンベックス岡山大展示場・屋外展示場で開かれた=写真。ことしは「親子で建設業の魅力を感じる」ことをテーマに、市内の幼稚園・保育所、小学校にチラシを配るなど積極的なPRに努めた甲斐もあり、多くの親子連れが来場した。
 今回のイベントでは、目玉である地元の高校生(県立岡山工校建築科、県立東岡山工校設備システム科、県立水島工校建築科)のサポートで子どもたちが「本立て」「鍋敷き」「マイ箸」づくりを楽しむハイスクールファクトリーや岡山県建設青年交流会のメンバーとともに「鉄筋組立」「コンクリートはつり」「スノコ組立」に挑む体験コーナーが盛況だった。子どもたちは目を輝かせ、建設業の魅力を体感した。
 また、親子でミニショベルを体験できるコーナーやおもちゃのショベルカーで遊べる建設現場ちびっこランド、現場で活躍する作業車の試乗(屋外展示場)、はたらくくるまワークショップなどが多くの子どもたちでにぎわった。
 そのほか、国土交通省や県の事業、CLT(直交集成板)の普及などを紹介する展示コーナーや地元建設関連業者の企業展示コーナー、特設ステージでのドローン実演、企業展示PR、「建設現場○×クイズ大会」、タレントのユージさんによるトークショーなど、盛りだくさんの内容で親子の笑顔があふれるイベントとなった。

◆7月29日 土木学会の親子現場見学会@新横浜駅 16人の「博士」が誕生!

地下33㍍の軌道階を見学

 土木学会の地下空間研究委員会は7月29日、「相鉄・東急直通線、新横浜駅他工事」(横浜市)で夏休み親子現場見学会を開いた。11回目となる見学会には、2-6年生の小学生16人を含む計36人が参加し、巨大地下空間のスケールを体感した。見学会は地下工事への理解促進などを目的に毎年開催している。現場見学後に実施するクイズに回答すると、「地下空間こども博士」の認定証が授与される。今回の見学会では新たに16人のこども博士が誕生し、「博士号」取得者は累計244人(大阪会場含む)となった。
 見学会の冒頭、同委員会の酒井喜市郎幹事長は、「日本の将来を担う小学生に、社会や地下工事をもっと知ってもらいたいという思いで見学会を企画した。見学会を契機に、参加者の中から将来、土木の世界を目指す人が出てきてくれればうれしい」とあいさつした。
 発注者である鉄道建設・運輸施設整備支援機構の田中淳寛新横浜鉄道建設所長のあいさつに続き、施工を担当する清水建設・竹中土木・熊谷組・松尾工務店JVの柄澤正芳所長が工事概要を説明した。

参加者で記念撮影

 同工事は、相鉄・JR直通線羽沢駅(仮称)から東急東横線日吉駅を結ぶ約10㎞の連絡線を新設し、相鉄線と東急線の相互運転を行う相鉄・東急直通線の一環として、東海道新幹線新横浜駅の駅前付近の主要地方道環状2号線下に開削工法で地下駅を建設する。清水建設JVは、長さ約330mの駅のうち、約250m(西工区124m、東工区125m)を施工する。掘削幅は12.5-25m、深さは33m。駅舎は6、7階建てのビルとほぼ同規模のRC造4層構造で、地下4階が軌道階となる。
 概要説明後、参加者は長い階段を下り、地下4階部分に到着。工事担当者にさまざまな質問をしたり、親子で記念写真を撮ったりして、貴重な時間を過ごした。
 見学会後は工事事務所に戻って「博士号」取得に向けたクイズにチャレンジし、「どのような工法で駅をつくっているか」「(地下鉄以外に)地下にある構造物は」「地下の長所と短所」などの設問に回答した。
 「見学会で面白かったところは」の質問に対しては、「長い階段や足場がジャングルジムみたいだった」「地下33mに駅ができるのがすごいと思った」「アリの巣のようだった」などの回答があった。「地下にあったらいいなと思うもの」に対しては、水族館や公園、遊園地、サッカースタジアム、大型ショッピングセンター、沖縄までの地下トンネルなど、自由な視点での回答も目立った。親の影響か、「競輪場、競馬場」という回答もあった。
 回答発表に続き、委員会幹事の清木隆文宇都宮大地域デザイン科学部社会基盤デザイン学科准教授が「地下空間の有効利用」をテーマに講義し、「われわれは知らず知らずのうちに地下にある構造物を使っている。将来、皆さんが技術者になって土木を支えてくれれば、沖縄までの地下トンネルも実現するかもしれない」と未来の土木技術者誕生に期待を込めた。

1人ひとりに認定証が手渡された

 質疑応答では、「台風などが来ても工事はできるのか」「事業費はいくらぐらいかかっているのか」など参加者から活発な質問が出された。クイズの回答発表、講義後、清木准教授から子ども一人ひとりに「地下空間こども博士」の認定証が手渡された。

◆7月30日 塩ビ管の水鉄砲が大人気! 富山市建協の建設フェスティバル
 富山市建設業協会(林和夫会長)は7月30日、富山市内で建設フェスティバルを開いた。会場となったグランドプラザには高所作業車やバックホウなどが展示され、多数の親子連れが訪れていた。
 この催しは昨年、同協会が合併10周年を記念して開催したもので、ことしも継続して開くことになった。市管工事協同組合と市上下水道局が共催。「けんせつっておもしろい」をキャッチコピーに、建機展示のほか、測量機器を使った測量体験や塩ビ管で作った水鉄砲で遊ぶコーナーもあって子どもたちに人気だった。林会長は「担い手の確保のためには、小学生くらいのころから親しんでもらう必要がある。建設業の魅力を発信するフェスティバルはこれからも続けていきたい」と話していた。

◆7月31日 高校生14人が札幌創世スクエアで就職促進見学会に参加
 大成建設札幌支店の協力会社で組織する札幌支店倉友会と石狩教育局は7月31日、施工中の札幌創世1・1・1区北1西1地区市街地再開発事業(札幌創世スクエア)で、高校生を対象に高校就職促進マッチング事業現場見学会と職業体験会を実施した。
 この取り組みは、生徒らにさまざまな事業場を訪れて仕事を体験してもらい、就職の際の選択肢を広げてもらおうと昨年から実施している。
 開会にあたり、石狩教育局教育支援課高等学校教育指導班の高橋保博進路相談員が「建設業に対するイメージをより具体的で明確なものにする機会としてほしい」とあいさつし、札幌倉友会の田島隆宏氏(山一田島金属工業専務)は「見学会を通じて業界への理解をぜひ深めてもらいたい」と呼びかけた。
 今回は、札幌工業高校など石狩管内の高校から14人が参加。現場では、工事の概要などについて現場担当者から説明を受けた後、高層棟の24階で型枠大工、鉄筋、左官、とびの4職種について、生徒たちが授業では学べない実際の作業を体験した=写真。
 現場の職長らで構成する「創匠会」のメンバーが、樹脂モルタルの塗り方などを教え、生徒らは熱心に取り組み、職人に積極的に質問していた。施工は、大成建設・岩田地崎建設・伊藤組土建・岩倉建設・丸彦渡辺建設JVが担当している。

◆8月1日 宮城県農業高校移転工事を小学生や在校生が見学
 宮城県と宮城県建設業協会は1日、2017年度建設現場見学会を、橋本店と奥田建設がそれぞれ施工する県農業高校の移転新築工事現場で開いた。一般公募の小学生とその保護者6家族19人、農業高校在校生18人および教師2人の計39人が参加した。
 冒頭、主催者を代表してあいさつした県仙台土木事務所の千葉晃司副所長は、「普段なかなか見ることのできない工事現場で、職人や建設機械がどのように活躍しているかを見学し、夏休みの楽しい思い出の1つにしてほしい」と呼び掛けた。
 見学会では、橋本店が施工する校舎南棟に入り、玄関や保健室、教室として整備される空間を見学した。この後、天井や外部に接する部分の断熱に用いる発泡ウレタンの吹き付け作業の実演が職人によって行われた。続いて、児童や生徒らも、ウレタンの吹き付けを体験した。職人らのアドバイスを受けながら、子どもたちが思い思いの絵を描き、在校生らは自分や学校の名前を苦労しつつ石膏ボードに書いていた。
 校舎から戻った後、高所作業車の試乗体験や、ウェブカメラとドローンが中継する工事現場の様子、熱中症対策グッズの展示などを見学した。見学会を通して児童らの歓声や在校生の驚きの声などがあちこちであがるなど、なごやかなイベントとなった。
 県農業高校は、東日本大震災で校舎および敷地に大きな被害を受けたため、名取市高舘の県農業・園芸研究所の敷地内に仮設校舎を建設し利用している。同市高舘吉田吉合地区で整備する新校舎は、18年度に開校する予定だ。
 橋本店が施工する農業高校改築工事その1で主に校舎南棟(RC造2階建て延べ5209㎡)などを建設し、奥田建設が担当する同工事その2・その3で校舎北棟(同延べ3158㎡)や寄宿舎管理棟(同延べ2821㎡)などを整備する。このほか実習棟などを含めた67施設の総延べ床面積は約2万4000㎡。設計は関・空間設計が担当した。工期は18年1月12日まで。
 親子現場見学会は、県内の工事現場6カ所で7月26日から8月9日まで延べ7日間開催する。今後、7日に気仙沼市の向洋高校改築工事、9日に登米市のみやぎ県北高速幹線道路(2・3)道路改良工事の現場を見学する。

◆8月2日 けんせつ小町活躍現場見学会@大型船ターミナル連絡通路工事
 日本建設業連合会(山内隆司会長)は2日、五洋建設JVが東京都江東区で施工する、大型船ターミナル連絡通路の工事現場などで、けんせつ小町活躍現場見学会を開いた。「東京港クルーズ」と題した見学会では、小学生8人を含む計13人の参加者が2班に分かれて船上から港内で進む工事をガイド付きで見学し、海洋土木のスケールを体感した。
 東京都が発注し、五洋建設・みらい建設工業JVが施工する「平成28年度13号地新客船ふ頭岸壁(マイナス11.5m)連絡通路建設工事(その1)」は、大型船のターミナルと陸上部をつなぐ連絡通路のうち、長さ約170mを建設する。
 参加者は船上から、橋脚の杭を築造する作業や、クレーン付き台船などさまざまな重機を見学した。東京都板橋区から来た女子小学生(6年生)は、海上で進む工事を見て「すごいことをやっていると思った。将来、こういう仕事をやってみたい」と目を輝かせていた。
 見学会には五洋建設の小町11人が参加し、参加者からのさまざまな質問に答えた。見学会後のお仕事体験コーナーでは、参加者がセメント工作や測量体験などを楽しんだ。
 船上でガイド役を務めた五洋建設東京土木支店有明工事事務所の時松千夏さんは「工事の内容を分かりやすく説明することが難しかった。現場に女性がたくさんいて、楽しんで仕事をしていることが伝わっていればうれしい」と感想を語った。
 また、同事務所の佐久田結衣さんは「うまく説明できたかどうか自信がないが、次にこういった機会があれば、もっとうまく説明したい」と述べた。
 閉会に当たって、有明工事事務所の渡邊雅哉総括所長は、「今回の見学会を契機に、われわれの仕事に少しでも興味を抱き、将来的に就職先の選択肢の1つに加えてもらえればうれしい」とあいさつした。

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