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5月5日 日曜日

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【自動航行ドローンで海底マッピング】FullDepth

 FullDepth(東京都中央区、吉賀智司社長)は、水中ドローンの自動航行による海底マッピング技術を完成した。同社が開発した産業用水中ドローン「DiveUnit300」を一部改造し、自己位置推定機能とカメラで撮影した動画を組み合わせて海底のオルソ画像を制作することで、高精細な海底マッピングを実現した。今後、ボート型ドローンを併用した水中インフラの点検サービスや、災害救助・捜索などの分野を中心に展開を目指す。

吉賀社長とDiveUnit300


 検証実験では、10分半で約14×約22mの範囲を水中ドローンが自動航行し、1.5mの高さから海底を撮影した。取得した動画と機体の位置情報を合成処理し、約295㎡の海底マップを作成した。また、マルチビームソナーによる海底マップの作成にも成功した。

海底のオルソ画像


 同技術は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2022年度「事業会社と連携する構想を持つ研究開発型スタートアップ(PCA)に対する事業化支援」の対象となっている。

 また、JR東日本とJR東日本スタートアップのビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム2022秋」にも採択されており、今後、JR東日本と連携し、鉄道橋脚点検サービスの外販を目指す。

 

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