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【メタバースオフィス】アバターに心身状態を可視化/乃村工藝社とH2L

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 乃村工藝社とH2L(東京都港区、玉城絵美社長)は29日、両社が共同で開発したメタバースオフィス「BodySharing for Business」を正式リリースした。ユーザーの心身の状況、体験などを共有できるBodySharing技術を活用し、ユーザーの緊張や疲労の度合いを仮想空間オフィスのアバターに可視化することで、健康管理や業務改善、コミュニケーション活性化などにつなげる。

 H2Lの独自技術であり、世界初の筋変位センサーを搭載したデバイス「FirstVR」をふくらはぎに装着して、筋変位データからユーザーの「元気度」「リラックス度」を推定する。得られたメンタルとフィジカル両方の感覚をアバターに自動反映させ、共有することで自身の健康管理や業務改善に役立てる。

 声掛けや相談のタイミングの見計らい、業務を依頼できる状態かどうかの配慮などにもつながるほか、メンバー同士の共感やコミュニケーションのきっかけになることも期待できる。また、生成データの成績表示により、業務の最適配置など働きやすい職場づくりも支援する。

 乃村工藝社は、メタバースオフィスの企画とデザインを担当した。現実のオフィスと同様、メタバースでもコミュニケーションが生まれやすい空間を目指し、異なるフロアや執務室、休憩室などをデザインした。

 2022年10月からベータ版の運用を開始しており、体験した企業からのフィードバックなどを踏まえ、インターネットブラウザ上で同サービスを利用できるようにした。これにより、メタバース導入の際に障害になりやすいパソコンスペックや通信速度などの課題を解決し、アカウント登録後すぐに使用を開始できる。

 ユーザーの状態を自動反映するためにはFirstVRが必要となるが、FirstVRなしでも、画面共有、音声通話、チャットの機能が使用できる。FREEプランは、最大登録可能人数50人。オフィス新規登録日を含む月の翌月末まで利用できる。PROプランは、ユーザー1人当たり月額900円(税別)。最大登録可能人数は100人で期間制限はない。

 

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