【利根沼田テクノアカデミー】ドローン技能訓練校が開校 廃小学校を利用し人材育成と地域活性化に | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【利根沼田テクノアカデミー】ドローン技能訓練校が開校 廃小学校を利用し人材育成と地域活性化に

起工測量用の撮影飛行デモンストレーション

 利根沼田テクノアカデミー(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)は29日、「ドローン技能訓練校」の開校式を同訓練校で開いた。廃校を活用したUAV(無人航空機)の訓練校は全国初で、国土交通省や県、沼田市などから約60人が門出を祝った。日本UAS産業振興協議会(JUIDA)認定スクールとして、4日間のカリキュラムで構成する講習を6月5日から始める。2017年の秋口には、災害時の現況調査や復旧事業の迅速化、インフラ維持管理のための調査・点検、3次元モデリングなど建設業に特化した特別講習も開く予定だ。
 同訓練校は、廃校となった市立平川小学校の校舎・体育館やグラウンドを利用する。1回当たり5人が対象の講習を通年で開催する。受講料は27万円(税別、機材・教科書費込み)。修了者にはJUIDAの無人航空機操縦技能証明証と無人航空機安全運行管理者証明証が授与される。
 冒頭、桑原校長は、自身も2月に操縦技能試験を受け合格したことに触れつつ、訓練校の目標に「安心・安全な操縦技術の習得」「地域に根ざしたドローン事業の展開」を掲げたことを紹介。「子どもたちが学んでいたこの学校を違う形で活性化できるよう、地域の皆さんと一緒に本気で進めていく」とあいさつした=写真。
 続いてアカデミー理事の青柳剛群馬県建設業協会会長は「建設業の技術者にとって訓練施設は手に届く所にあることが理想だ。1人でも多くの技術者がこの施設を活用し、ステップアップすることを期待する」と語った。
 その後、花坂弘之講師が訓練校の概要を説明し、「単純にドローンが操縦できるだけでなく、応用分野に対応できる人材を育成したい」と力を込めた。最後に飛行訓練、起工測量のデータ収集のための撮影飛行、赤外線カメラ付きUAVによるビル外壁点検の各デモンストレーションを体育館で披露した。
 また、同日午後と30日には同じ会場で「ドローンフェスティバルin沼田」も開いている。

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