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【「モビリティハウス」が完成】利根沼田テクノアカデミー、マツザワ瓦店

 利根沼田テクノアカデミー(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)、マツザワ瓦店(名古屋市、松澤考宏社長)は16日、利根沼田テクノアカデミー(旧南郷小学校)で、脱炭素技術の職人育成プロジェクトとなる「モビリティハウス」の完成報告会を開いた。

外観


 モビリティハウスは20フィートコンテナハウスで、蓄電地、プラグインハイブリットガス発電、温水床暖房、潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)、太陽光発電設備、水循環設備(製水器、上下水循環)、最新高断熱材、LED設備、UV-C空気浄化、24時間換気などの設備を導入した。平時の省CO2化と緊急時のエネルギー自立化を図り、災害時や感染症発症時に一時避難生活が可能な独立型施設となる。

 同アカデミー敷地内のグラウンドに、理事、講師、訓練生や沼田市内の専門工事業者が中心となって20フィートコンテナ5台を制作した。今後は軽井沢のキャンプ場に納入する予定。群馬県産材の木材を使用し、居住区にはシャワー室、洗面所、トイレを設けた。雑排水はトイレの水、トイレ排水は肥料として再利用する。

一時避難生活もできる


 環境省の2020年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金「平時の脱炭素化と災害時の安心を実現するフェーズフリーの省CO2独立型施設支援事業」に採択されており、地域の省CO2化、レジリエンス性能の向上を目指す。

 報告会で桑原校長は「今後は集積した脱炭素技術を訓練生に伝え、人材確保・育成につながるように努力する」とあいさつした。

 来賓として出席した環境省地球環境局地球温暖対策課地球温暖化対策事業室の伏見絵里室長補佐、沼田市の横山公一市長のあいさつに続き、群馬県建設業協会の青柳剛会長が「職人育成の教材となることを期待している」と述べた。



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